米糠由来成分に育毛促進効果
Posted on | 3月 14, 2024 | No Comments
米糠由来水溶性成分のイノシトールとフィチン酸の最適な組み合わせが育毛を促進する効果がある、と発表された。
発表したのは、米関係の食品、化粧品などの製造、販売、研究などを手がける築野食品工業株式会社。“米ぬか”の高度有効利用を推し進めている。
論文名は「イノシトールとフィチン酸の最適な組み合わせが効果的に育毛を促進する」(An Optimal Combination of Inositol and Phytic Acid Effectively Promotes Hair Growth)。学術誌「Biomedical Journal of Scientific & Technical Research」に掲載された。
同社が2024年3月12日発表した。
内容
・毛乳頭細胞増殖促進:培養系にて、毛髪の育成を制御する毛乳頭細胞がイノシトールやフィチン酸を添加することで増殖することが示されました。
・血管内皮増殖(VEGF)発現促進:培養毛乳頭細胞にて、イノシトールおよびフィチン酸には毛根部の血流を改善することで育毛を促進する因子であるVEGFの遺伝子発現を増加させる効果があることが示されました。この効果はイノシトールとフィチン酸を1:3の重量比で混合することにより相乗的に増強されることが示されました。
・毛髪本数増加効果:ヒトボランティア試験において、イノシトール/フィチン酸 (1:3)混合配合ローションとプラセボローションを頭皮にそれぞれ18週間塗布したところ、イノシトール/フィチン酸混合配合ローションを塗布した群において、毛髪本数が有意に増加しました。よってヒトでも実際に育毛効果が示されました。
「イノシトール」と「フィチン酸」は水溶性成分であるため、エタノールフリーローションなどの剤形にも配合可能で、米ぬか由来の安全性の高い成分です。これらを特定の比率で混合することでより効果的に育毛を促進させることが示されました。
タグ: 米ぬか由来, 美容サイエンス, 育毛促進効果