美容専門学校の入学状況が変化の兆し
Posted on | 12月 28, 2023 | No Comments
美容専門学校の入学状況に変化の兆しがみられます。微減する男子ですが、それを上回り女子が増え、美容人気は上向いています。
文部科学省が発表した2023年の美容学校(一般。高等、専門も3課程)入学者数は2万0147人になります。3課程のうち専門課程が大半を占め1万9358人を数え、入学者の96%に達します。
専門課程の美容科、つまり美容専門学校の10年間の入学者の動向を示したのが下のグラフです。
美容学校入学者 専門学校入学者に占める割合が上昇
<入学者数と比率の推移>
この10年間で、美容学校入学者は1万7656人から1万9358人へと増えています。2014年から2020年まではほぼ横ばいですが、2021年に1700人以上増え1万9千人台になり、2023年も1万9千人台を維持しました。
一方、専門学校への入学者は10年間で26万人台から24万人台へと減りました。その結果、美容専門学校入学者が専門学校入学者に占める割合は10年間で6.7%から8.0%へと増えました。2023年は前年より入学者数は減少たものの、専門学校入学者が1万人以上減少したため占有率は上昇しました。
女子は増加傾向、男子は微減傾向
<男女別入学者数の推移>
美容専門学校入学者は、上段のグラフの通りですが、男女別では女子は増加傾向、男子は微減傾向で、男女別の比率が変化しています。男子の割合は2017年には29.1%あり、この10年間で最高を記録しましたが、2023年には20.3%へと減少しています。
女子にとって美容師は人気職種の一つで、最近はその人気が高まっていることが入学状況からうかがえます。微減傾向の男子ですが、専門学校への男子入学者も減っていることを考えれば、現状維持に近い数字といえます。
まだまだ美容専門学校人気は続きそうです。
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