パーマ剤生産量 チオ系減るも縮毛矯正剤が補い微増
Posted on | 12月 23, 2023 | No Comments
薬事工業生産動態統計令和4年年報
チオ系パーマ剤の減少を縮毛矯正剤が補い微増。この10年はパーマ剤の生産量はほぼ横バイで推移している。
厚生労働省は2023年12月22日、薬事工業生産動態統計令和4年(2022年)年報を発表した。パーマネントウエーブ用剤は生産量ベースで、チオ系982千ℓ(前年比-3.8%)、シス系513千ℓ(同+3.6%)、縮毛矯正剤1327千ℓ(同+4.3%)だった。
チオ系はマイナスだったものの、シス系、縮毛矯正剤が増え。3つ用剤を合わせた生産量は2822千ℓになり前年を1.2%とわずかに上回った。
この10年は多少のばらつきはあるものの、ほぼ横バイで推移している(グラフ参照)。
金額ベースでは、チオ系20億02百万円(同-1.2%)、シス系8億20百万円(同+3.5%)、縮毛矯正剤39億19百万円(同+5.1%)で、3用剤を合わせると74億36百万円(同+13.6%)になり、大幅に増えた。2015年には47億円まで落ち込んだ生産金額だが、今回4年ぶりに70億円台を回復した。
近年、回復傾向の兆しがみえるパーマネントウエーブ用剤だが、2000年(平成12年)当時と比べると、生産量で-73%、金額で-53%と大きく落ち込んでいる。
なお、パーマネントウエーブ用剤については、国内生産のほかに輸入品も若干ある。また近年では医薬部外品ではないカール剤(化粧品許可品)もあり、このカール剤は広く使用されている。
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