理容・美容師の年収は330万1400円
Posted on | 3月 19, 2023 | No Comments
賃金構造基本統計調査(2022年)より
2022年の理容・美容師の賃金(決まって支給する給与額)は26万7500円で、これに年間の賞与などを加えて算出した年収は330万1400円になる。2020年の329万9800円をわずかに上回り、これまでの最高額を更新した。
厚生労働省が2023年3月17日に発表した「賃金構造基本統計調査」による。
従業者10人以上の規模のサロンに勤める理容・美容師が調査対象。
平均年齢は33.6歳、勤続年数は8.1年、所定実労働時間は175時間、超過実労働時間は5時間、決まって支給する給与額は26万7500円、所定内給与額は25万8900円、年間賞与その他特別給与額は9万1400円だった(n=45920人)だった。
年収ベースで最高額を更新した理容・美容師職種だが、全産業の平均は496万5700円で、全産業に比べると34%低い。全産業の年間賞与が88万4600円なのに対し、理容・美容師の年間賞与の低さが影響している。
年収ベースの推移をみると(別表、単位:千円)、年収は2021年は減少したものの、増加傾向にある。理容・美容業界の人手不足が背景にある。
男女別の理容・美容師の年収は、男性は368万3600円、女性312万8700円。男性は平均年齢33.2歳、勤続年数8.6年、女性は同33.9歳、同7.8年だった。
同調査は「1000人以上」、「100人から999人」、「10人から99人」の規模別に集計しており、規模が大きいほど平均年齢は高く、勤続年数が長く、年収が増える傾向にある。
理容・美容業界は9人以下の小規模店が推定8割近くを占めるので、同調査が業界全体の賃金水準を表しているとはいえないものの、国家資格が必要な職種でありながら全産業に比べると賃金水準が見劣りするのは否めない。
*年収=決まって支給する給与額×12+年間賞与その他特別給与額
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タグ: 理容・美容師の年収, 賃金構造基本統計調査