ロイヤルカスタマーとは
Posted on | 3月 1, 2023 | No Comments
理美容店にとってロイヤルカスタマー(上得意客)は、ありがたい存在であるのは間違いありません。
ロイヤルカスタマーと一口にいっても、その定義は簡単ではありません。あえて定義づけるなら、なじみ客(固定客)で、1回の来店で高額な料金を支払ってくれる客でしょうか。この定義なら納得してくれる理美容店の店主は多いと思います。
高額な料金支払いについては、店によって違ってくるはずです。また男性客と女性客とでも違ってくるはずで、あえて金額を決めるなら女性客の場合なら年間10万円以上、1回当たりの支払い額が1万8千円以上、男性客なら年間8万円以上、1回の支払いが1万円以上あたりでしょうか。
年間の支払額が女性10万円以上、男性8万円以上というのは、タカラベルモントのロイヤルカスタマーの定義と同じで、この金額あたりが妥当といえそうです。
同社の調査によると、年間10万以上を払う女性客は、2020年は6.6%だったが2021年は7.7%、2022年は8.1%とダイナミックに増えています。ざっくりとロイヤルカスタマー女性客の市場は4千億円と計算できます。やはりいい線のようです。
以上は日本でのロイヤルカスタマー女性客の話ですが、諸外国では経済事情などもあり、また違ってきます。ニューヨークやパリでは、客単価は5万円以上、高級店では10万円以上。北京やシンガポールでは3万円以上になりそうです。
経済の低迷が続く日本では、理美容に限らず生活関連サービスへの支出額が見劣りします。ロイヤルカスタマーの定義も違ってくるのは仕方ありません。
ロイヤルカスタマーの定義は相対的なものです。街の一般的な理美容店では、1万5千円の客単価なら立派なロイヤルカスタマーといえそうです。
時代とところ(場所)とともに変わるのがロイヤルカスタマーです。
<参考>タカラベルモントのロイヤルカスタマーの定義
<女性>
ロイヤルカスタマー : 過去1年間の来店回数が6回以上、かつ総額10万円以上のヘアサロン利用がある(客単価1万6666円以上)
準ロイヤルカスタマー: 過去1年間の来店回数が4回以上、かつ総額6万円以上のヘアサロン利用がある(客単価1万5000円-1万6665円)
<男性>
ロイヤルカスタマー : 過去1年間の来店回数が7回以上、かつ総額8万円以上のヘアサロン利用がある(客単価1万1428円以上)
準ロイヤルカスタマー: 過去1年間の来店回数が5回以上、かつ総額5万円以上のヘアサロン利用があ(客単価1万円-1万1427円)
<タカラベルモント調査データ集 2023より>
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