美容は縁も結ぶ 美容室が結婚相談所
Posted on | 6月 14, 2022 | No Comments
「美容室が結婚相談所」として活動しているのをNHKが紹介(*1)していましたが、お客様と信頼関係があり、地域の情報が集まる理美容店にはうってつけの活動といえそうです。
美容の前身ともいえる女髪結の時代から、美容師は縁を結んでいました。
○女髪結ひ 縁までもよく結び (原文のまま)
明治19年に発行された新聞に掲載された川柳(*2)で、女髪結全盛のころです。出髪といって客宅に赴いて髪を結っていた時代で、客宅の情況はよくわかります。女髪結のもとに集まってくる適齢期の男女の情報を吟味して、縁を結んでいたのでしょう。
女髪結という美容の仕事が広く普及した江戸後期にはすでに、得意先の両家の間を取り持っていたのが、当時の川柳などからわかります。美容にはそんな余技もありますが、ある意味、それは美容という仕事の本質かもしれません。
この縁結びの余技、以前は女髪結の足が届く範囲でのもので、縁結びも近隣に限られていました。しかし、令和の縁結びは、NHKの報道によると、結婚相談所の団体に加盟しての活動で適齢期の男女の情報は格段に多い。しかも、以前は、おせっかい的なボランティが基本でしたが、令和の縁結びはとしたサイドビジネスになっているようです。
美容の仕事は、「人をきれいにするだけでなく、人を幸せにする仕事」なのです。
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(*1)婚活ビジネスに美容室
https://ribiyo-news.jp/?p=35425
(*2)『団団新聞』明治19年7月10日号
タグ: 女髪結川柳, 理美容ラウンジ