QBハウスで雇用契約問題
Posted on | 4月 2, 2022 | No Comments
理美容師の雇用契約がネット上で問題となったQBハウスを運営するキュービーネットホールディングスは2022年3月22日、見解を発表するとともに、実態調査を実施することにした。
問題となったのは、同社子会社のキュービーネット株式会社と契約する業務受託者が理美容師を直接雇用しているため、キュービーネットは雇用責任を免れることと、雇用主が明確でないこと。
同社によると国内579店舗は、直轄店418店、業務委託店155店舗、フランチャイジー独自雇用店舗6店となっている(21年6月)。
見解では、業務委託店に勤務する理美容師の雇用は、採用の採否から雇用条件、勤務管理などすべてを業務受託者が行っているとし、法的には同社は責任がない、としている。しかし、業務委託店に勤務する理美容師のなかには、本社に雇用されたと理解している人がいて、今回問題となった。
同社は、雇用問題の責任逃れとして業務委託をしているのではないか、との指摘については見解で明確に否定。契約先が本社か業務委託先が不明確との指摘については、過去の指摘を踏まえ、雇い主が誰であるかを明示している、としている。
業務委託先には個人事業もあり、この場合、社会保険の加入義務はないが、ネット上では「社会保険未加入、残業代未払い」などの声もある。
同社は見解発表の翌日、「業務受託者の協力を得て、業務委託店舗で働く理美容師の方々の雇用契約に関する実態についてアンケートなどを用いた直接の調査を行う」と発表。アンケート結果は速やかに公表する、としている。
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