汗の糖化が毛穴を目立たせる
Posted on | 3月 5, 2022 | No Comments
人体の体温調整する汗は、皮脂などと混ざり合って肌の健康を保つ役割を果たしているが、紫外線などをあびると糖化して毛穴を目立たせる因子が多く作られる、ことがわかった。
ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業が
①汗に含まれるタンパク質が糖化し、最終糖化産物(AGEs)に変化してしまうこと
②汗中に生じたAGEsによって表皮細胞から毛穴を目立たせる因子が多く作られること
などと発表した。
同社が、抗菌ペプチドを人工的に糖化させてAGEsを作り、毛穴の内壁を構成する表皮細胞に添加したところ、毛穴の目立ちに関連する因子が増加することを発見したという。
同社によると、
AGEsによって、表皮細胞の角化異常に関連する因子や、真皮を破壊する因子の遺伝子発現量が増加する。角化異常に関連する因子は目立つ毛穴部分の表皮に多く発現することが知られており、表皮細胞を過剰に増殖させターンオーバーを乱し、毛穴がすり鉢状に開くことを助長する。また、真皮を破壊する因子はコラーゲン産生を低下させるとともに、コラーゲンを壊す酵素を増やし、真皮の構造を悪化させ、たるみによる毛穴の目立ちを助長することが考えられる。
したがって、汗のタンパク質から生じたAGEsが毛穴に入ると、毛穴がすり鉢状に開いたり、毛穴周辺でたるみが生じたりすることで毛穴が目立ちやすくなる可能性が考えられる。
としている。
ちなみに、パシャンベエキスとレンゲソウエキスが汗中のタンパク質の糖化を抑制し、完熟ツルレイシエキスとヨモギエキスが汗中に生じたAGEsの悪影響をブロックすることも発見した。
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