売上の20%を顧客に還元する
Posted on | 6月 30, 2021 | No Comments
中小企業診断士・和田美香みかんぐみ代表のアドバイス
売上があがったら、そのお金を何に使うと決めていますか?
今日この記事を読み終わったら、お客様のために売上の20%を使うと決めてみてください。
売上から必要経費を引いて残った利益でお客様が喜ぶことをするのではなく、お客様が喜ぶことをするために先に売上の20%を使うと決めるのです。
どうして20%かという数字を提示するのかというと、理美容室の場合、一般的に7~10%程度の営業利益率でいい経営をしているといわれています。
そのなかで、集客ができ、かつ客単価も比較的高い美容室だと、営業利益率は20%近くなります。
経営がうまくいっている美容室は、利益を顧客還元のための先行投資をすることで、さらに売上をあげるという循環を生み出しているからです。
でも、利益をあげても、税金をとられるだけだから、営業利益を残すのは惜しい。
なるべく、利益はあげたくない。
そう考える経営者のあなたもおられるでしょう。
はい、その考えまちがっていません。
営業利益というかたちで経営の数値目標をたてると、たしかに税金がついてまわります。
なので、営業利益として残すのではなく、先行投資として20%を顧客のために使うと決め、経費として先に顧客還元のために支出すれば、決算書上の営業利益は、かなり抑えられた数値になります。
利益が残ったから、顧客還元するのではなく、利益を20%残すと決め、その20%を先行投資に回してしまうという発想です。
では、その20%を何に使うと、顧客還元になるのか?
先行投資になるのか?
ここは、得意なこと、地域のなかでのポジショニング、ミッション・ビジョンといったこととかかわってきます。
よりよい化粧品を仕入れることに投資されるサロンオーナー様もおられれば、施術の領域をひろげてエステメニューもとりいれるための器具投資に使われるオーナー様もおられれば、マルシェを毎日サロン前で開いて地域の利便性を高めるために軒先にテントをつけられるオーナー様もおられます。
これは、正解はありません。
さて、あなたの理美容室は、
売上-経費=ゼロ
にしてしまっていませんか?
無理矢理に税金をゼロにするために、無駄な経費を使っていませんか?
税金のたに利益をおさえるのではなく、お客様のために先行投資するために利益は20%必ず確保しなければならないと決めてしまいましょう。
「あなたの顧客は、なぜあなたのところへ来なければならないのか」ということから逆算して、顧客に還元する先行投資の内容を先に決めてしまうことをおすすめします。
これにより、顧客のためにお金を使うことを、有言実行しやすくなるからです。
ぜひ20%ルール、あなたのところでも取り入れてください。
執筆 和田美香
中小企業診断士/美容室開業コンサルタント/オンラインコース・クリエイター/みかんぐみ株式会社 代表取締役
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タグ: 人生100年時代の美容キャリア, 和田美香, 美容室の先行投資