ムラハシ英子氏逝去 欧米美容文化との架け橋
Posted on | 4月 10, 2025 | No Comments
【訃報】
フランス理美容技術芸術創造委員会(CACF)日本支部の創設や、ICD(世界美容家協会)日本支部の設立に尽力し、初代会長を務めたムラハシ英子氏(村橋英子/むらはし・ひでこ)が、2025年3月30日に永眠した。享年93歳。
葬儀は故人の遺志により、近親者のみで密葬として執り行われた。なお、後日「偲ぶ会」が開催される予定となっている。
ムラハシ氏は、日本の理美容業界における国際化の礎を築いた功労者として、多くの美容師に影響を与え続けてきた。その業績は今なお、業界内外で高く評価されている。
<ムラハシ英子氏 略歴>
1933年 神戸市に生まれる
1934年 父・巳之市が国産初のパーマ機「ピアレス号」を考案・特許出願
1945年 戦時疎開により岐阜県へ転居、母・千代喜が美容室を開業
1949年 美容師免許取得
1950年 神戸松蔭女子学院高等科卒業、安藤木大氏(ローズメリー美容室)に師事
1956年 渡米し、ロサンゼルス・アールテーツ美容学校、NY・ウィルフレッド美容学校へ留学。ハリウッド・コーマ&ドーラン美容学校にも通いマニキュア技術を修得
1957年 宇野久夫氏と結婚
1958年 京都・四条寺町にて完全予約制の美容室「エステ」を開業
1960年 初渡欧。CIC(現OMC)事務総長マルセル・ラミー氏らと交友開始
1963年 フェスティバル・ド・パリに出演、セルジュ・シモン氏と共演
1965年 CACF日本支部を設立(日本支部会長に宇野久夫氏)
1967年 フランス美容留学制度を確立。著書『髪のカッティング』を出版
1968年 ICDギリシャ大会に出演、帰国後ICD日本支部を設立し初代会長に就任
1978年 創作美容研究会をCCC(コミテ・クレアトール・ド・ラ・コアフュール)に改名し、会長に就任
1979年 東京・青山に高級サロン「エステ インターナショナル」を開業
1994年 共著『mise en plis ミ ザン プリ』(ムラハシカツジ氏との共著)を出版
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