コロナの影響はまだら模様のヘアサロン業界
Posted on | 4月 12, 2021 | No Comments
新型コロナウイルスが流行してから1年。いまだに収まっていませんが、昨年の統計データなどが公表され、理美容サロン業界が受け影響がわかってきました。
利用者の支出金額を示す家計調査や、上場サロン企業の売上高をみると、緊急事態宣言が発出された4月は大きく落ち込みましたが、その後は徐々に回復しています。4月に落ち込んだ分は回復されませんが、7月あたりからは前年並みに近づいています。ヘアサロン業界全体の2020年売上高は、前年より2割程度の落ち込みで済んだものと当欄は推測しています。
業界全体で取り組んだ感染防止対策で、小規模なクラスターは数件発生したものの、大規模な感染はなく、いま多くの顧客は安心して来店されているようです。
ところが、サロンのなかにはいまだに回復していないサロンがある反面、平年を上回るサロンもあります。主に立地による違いです。都会地にあるサロンは回復が遅く、郊外にあるサロンは客が増え、前年より売り上げたという声もあります。リモートワークの影響です。理美容はじめ生活関連サービス業は人口動態との相関が強い業種であることがわかります。
コロナによって変わったこともあります。予約してから来店される客が増え、予約サイトの利用頻度は増加傾向にあります。
利用者の「ヘアサロンが静かになった」といった投稿はよく目にします。コロナによるストレスをヘアサロンに行って解消できたという声もあり、ヘアサロンの潜在的な力が改めて認識させられました。
新型コロナが災いした産業・業種が多くあるなかで、プラスだった産業もあります。
理美容のヘアサロン業界に関しては、業界全体では売上は大きく落ち込んだものの、すべてのサロンがマイナスだったわけではなく、業界を俯瞰してみれば、まだら模様といえます。
タグ: 新型コロナウイルス, 新型コロナ影響, 理美容カフェ