理美容師賃金（2020年）　前年比5.9％上昇

Posted on | 4月 3, 2021 | No Comments

賃金構造基本統計調査（2020年）
厚生労働省は2021年3月31日、賃金構造基本統計調査を発表。対象は10人以上を雇用する企業で、2020年の理美容師の平均年収（＊）は329万8千円になり、前年を18万4千円（5.9％）上回った。

平均年齢は38.8歳になり、前年を7.6歳上回った。2019年調査と2020年調査で大きな差が出た背景には、回答数が2019年は1万8890人だったのに対し、2020年は11万3840人と約6倍になったのが影響した可能性がある。

上表の「現金給与額」「所定内給与額」「年収」の単位は千円。
（＊）年収＝「きまって支給する現金給与額」☓12＋「年間賞与その他特別給与額」

平均年齢が跳ね上がったのは、1000人以上の規模のサロンで働く女性理美容師の年齢が53歳となり、前年より17歳ほど上昇したのが影響した。勤続年数は2.3年と短く、規模の大きなサロン企業に最近就業したのがうかがえる。ママさん理美容師など業界に復帰した女性と推測される。

【賃金構造基本統計調査（2020年）理美容師の主なサマリー】
10人以上のサロン企業（全体）
・年齢は38.8歳になり、前年より7.6歳上回る
・勤続年数は5.2年で、前年より1.3年短い
・実労働時間は、ほぼ横ばい
・年収は329万8千円で、前年より18万4千円（5.9％）上回る
・年間賞与額は6万6千円で、他業に比べ大差で低い

10～99人規模のサロン
・勤続年数は8.3年で、他の規模より長い
・年齢は32.3歳で、年齢の割に年収は多い

100～999人規模のサロン
・年齢は29.3歳で男女とも30歳以下
・年収は311万7千円で、他の規模より安い

1000人～規模のサロン企業
・女性の平均年齢が53歳になり、前年より17.3歳上回る
・勤続年数は、女性2.3年、男性4.2年で、999人以下に比べ短い

【関連記事】賃金構造基本統計調査（2019年）
http://ribiyo-news.jp/?p=28524

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