男性理美容師の年収 勤続10-14年は全産業平均を上回る
Posted on | 4月 3, 2024 | No Comments
2023年「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)で前年より15%上昇し、全産業に近づいた理美容師の年収だが、男女別・勤続年数別でみると、男性理美容師は勤続5-9年で全産業並み、10-14年で全産業平均を上回る。
10人以上の規模の理美容室で働く理美容師。
全体の平均は、理美容師の年収は374万6千円で、全産業の472万9千円の8割ほど。男性理美容師は初年度(勤続0年)の年収は280万7千円で、全産業の男性336万円の83%ほどだが、勤続年数5-9年は463万5千円になり全体の465万4千円にほぼ並ぶ。さらに勤続10-14年では理美容師が531万2千円になり、全体の522万円を上回る。
男性理美容師の年収に関しては初年度は全産業より少ないものの勤続年数を重ねるほど差が縮まり、10年を超えると逆転する。
ただし、男性理美容師数は勤続10年あたりから減少し、比較的年収の多い男性理美容師が継続して勤務しているようだ。年収の多くない男性理美容師は、勤続10年目あたりで独立開業するか、転業している可能性が推測される。
なお、全産業との比較は、比較可能な勤続年数を採用した.
一方、女性理美容師は勤続年数を重ねると年収は増えているが、全産業には及ばない。また、男性理美容師とは勤続年数を重ねるとその差が広がる(上のグラフ/理美容師の勤続年数・男女別の年収)。
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タグ: 理美容師の年収, 男性理美容師年収, 賃金構造基本統計調査