カット代支出金額は実質プラス
Posted on | 2月 9, 2021 | No Comments
2020年家計調査・美容系品目の前年比
2020年家計調査(年次)・美容系品目の前年比は、名目(金額)ではすべてマイナスだったが、消費支出の増減を勘案した実質ベースではカット代がプラスだった。また前年に比べ、利用者が選択した価格はパーマネント代は0.2ポイント安い価格に、カットは0.1ポイント高い価格にシフトした。
2020年は新型コロナウイルスの影響で経済は落ち込み、とくに緊急事態宣言が発出された4月は美容系品目もマイナス幅が大きかったが、5月以降徐々に持ち直した。しかし、来店頻度の長期化は現在も続いているので、回復には時間がかかりそうだ。
持ち直しには地域差もある。リモートワークがある程度浸透した結果、自宅近くのサロンを利用する消費者が増え、郊外サロンは回復しているが、都心部のサロンはいまだに来客数は減少したままという。
また、品質変化率をみると、理髪料は0.0ポイント、パーマネント代は-0.2ポイント、カット代は+0.1ポイントで、利用者が選択した価格は理髪料は前年と同等、パーマネント代は安い価格、カット代は高い方向にシフトした。
パーマネントは高齢女性の利用が多く、この層は年金生活者が多いことから、安価の方向にシフトしたとものと推測される。パーマネント代は消費者物価指数では上昇、料金は上がっているが、利用者は安価な方向に流れているのがわかる。
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