大報恩寺・千本釈迦堂の優波離像を理容遺産に認定
Posted on | 11月 5, 2020 | No Comments
全国理容連合会は2020年11月5日、「理容遺産」に京都市上京区の大報恩寺・千本釈迦堂の優波離像を認定し、同寺で認定式を行った。「理容遺産」として8件目になる。
優波離(ウパリ)は釈迦十大弟子で、釈迦の頭髪を整えていたといわれ、理容界での歴史的価値は極めて高いことから、理容遺産として認定された。
千本釈迦堂の優波離像メモ
大報恩寺本堂は国宝。安貞元年(1227)上棟。
十大弟子立像は重要文化財。鎌倉時代、快慶作。各像の大きさは像高1m弱。
優波離(写真)は、十大弟子のなかでも規則を重んじた、といわれる。元々理容師という説もある。
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理容遺産の認定基準は「理容発展史上、歴史的に重要と認められるもの」など、認定対象は「歴史的意義・景観を有する建造物および構造物」などとしている。
過去に認定された理容遺産は、次の7遺産。
理容遺産
・理容館アラタ(H24認定):島根県太田市。大正末創業。
・本郷喜之床(H25認定):東京・本郷(現・博物館明治村、愛知県犬山市)石川啄木が下宿。
・旧山本理髪店 (H25認定):北海道札幌市。北海道開拓時代の洋風建築。
・業祖・采女亮碑 (H25認定):長野県長野市の善光寺境内。明治30年建立。
・南極観測船「ふじ」 理髪室 (H29認証):名古屋港ガーデンふ頭内に係留。
・市村理髪館 (H29認証):栃木県栃木市の旧家・岡田記念館に保存。
・御髪神社 (H30認証):京都市嵯峨小倉山の御髪神社。祭神が理容業祖・藤原采女亮。
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