「平松理容店」 登録有形文化財が理容遺産に
Posted on | 3月 13, 2020 | No Comments
国の登録有形文化財に登録されている茨城県石岡市の「平松理容店」が全理連の理容遺産に認定された。2020年3月5日の全理連理事会で報告された。昭和3年(1928年)に建てられた同理容店は、木造2階建てのいわゆる看板建築で、三和土(たたき)に大鋸屑(おがくず)を混ぜた床は大変珍しいことから、建造物の分野で平成16年(2004年)に文化財に登録された。
コリント様式風のアカンサスの葉の天蓋をはじめ、備品の理容鏡、理容椅子なども当時のまま残されている。
「平松理容店 店舗兼住宅」
(文化庁の国指定文化財等データベースより)
国指定 登録有形文化財(建造物)
構造及び形式等:木造2階建、鋼板葺、建築面積84㎡
登録告示年月日:2004.08.17(平成16.08.17)
登録基準1:造形の規範となっているもの
解説文:
市街中心地の中町通りから西に入った通りに北面して建つ。昭和4年大火の罹災を免れた建造物のひとつ。正面2間半奥行2間半の理容室の奥に和室3室などを1列に配する。正面を擬石で洋風に仕上げた看板建築で,改造はあるが内外とも往時の様子をよく留める。
文化庁 国指定文化財等データベース
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004201
なお、「平松理容店」のほか、新たに
・無量光寺 お髪塚(神奈川県相模原市)
・大報恩寺 優波離像(京都市上京区)
・蜂穴神社 髪授神祠(香川県高松市)
が理容遺産に認定された。
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