理美容業はスモールビジネス
Posted on | 9月 21, 2020 | No Comments
スモールビジネスが注目されている。彼らをマイクロアントレプレナー(マイクロ起業家)と呼ぶ経済専門メディアは、アフィリエイト、デザイナー、コンサルタントなど先端の職種をあげることが多いが、理美容やエステ、ネイルなどの美容系職種もスモールビジネスのカテゴリーに入る。
スモールビジネスが注目されているのは、「好きなことを仕事にして自由に稼ぐという新しいライフスタイルを実現する」からだ。令和という時代背景がある。
元来、理美容業はスモールビジネス、ファミリービジネスである。地域に密着し、人との絆を継続的に保ちながら、接触型の対人サービスを提供する。
近年はシェアサロンが増え、フリーランス美容師として活躍できる環境が一段と整った。SNSの普及も大きい。
理美容業は経営規模が大きくなるほど、同規模の他業種との待遇の差が開く。100人規模、500人規模と大きくなればなるほど、同規模の企業の平均年収の差が開く。
企業規模が大きくなれば経営効率が向上し、一人あたりの生産性は高まるのが普通だが、理美容業はじめ美容系職種は規模の拡大が経営効率に寄与しない。それは1対1が基本のサービス業なので仕方がない。
しかも、規模の大きな理美容企業の従業員の平均年齢は平均より大幅に若い。これから65歳定年から70歳定年になるだろうが、理美容のサロン企業で60歳以上の技術者、とりわけ男性技術は何人いるだろうか? 定年まで働けるシステム、業態になっていないのがいまの大手企業サロンだ。
規模に応じた待遇・年収、そして誰もが定年まで働ける環境が整うのなら、大手サロン企業も評価できるが、現状は程遠い。
やはり理美容業や美容系職種はスモールビジネス、ファミリービジネスがふさわしい。
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