「コロナで客足が途絶えた」
Posted on | 8月 11, 2020 | No Comments
「業況判断理由」
日本政策金融公庫が2020年8月4日に発表した「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」(2020年4~6月期)「業況判断理由」によると、コロナ感染を受け「客足が途絶えた」と悲痛な意見や、「回復するには時間がかかる」など悲観的なコメントが寄せられた。
【理容業】
宮城県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響でイベント等が中止になり、来店客が少なくなった。特に密になる等で接触感染への不安から客足は遠のいたままで、休業日が増えるなど悪循環となっている。
千葉県:悪化(今期)
感染への不安から高齢者は外出を控える傾向が続いており、サラリーマンもリモートワークが増えたことから、散髪して容姿を整える回数が減っている。また、感染予防策で営業時間の短縮や完全予約制としたので客数自体減少している。
三重県:不変(今期)
感染リスクを回避するため外出機会の減少が言われているが、固定客中心であり来店客数の変動は少なく、新型コロナウイルス感染症の影響は少なかった。
京都府:悪化(今期)
営業時間の短縮や顔そりの中止など、施術の変更したこともあり、客数・客単価ともに減少している。感染への不安から高齢客中心に来店サイクルが長くなっており、益々厳しくなっている。
山口県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響で、顧客数・売上高が減少し、さらに感染防止のため訪問理容先の施設において全て施術禁止が続いており、厳しさが増している。
佐賀県:悪化(今期)
自粛ムードの浸透で旅行や結婚式、各種パーティー等が延期・中止された影響が続いている。
沖縄県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響で客足が途絶えた。まさか自分の職種(理容)に、これほどまでに影響が出るとは思ってもいなかった。
【美容業】
北海道:悪化(来期)
新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、夏の行事やお祭りなどはことごとく中止となり、着付け含む美容機会が増えないなど、来期はさらに厳しくなるのではないか。
茨城県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の拡大により、今期は入学式などイベントがすべて無くなり、着付けのお客様のほとんどがキャンセルとなった。来店周期が長くなったことによる客数減少に歯止めがかからない。
群馬県:悪化(今期)
営業自粛で休業、時短営業や営業日の削減を続けたことで、客離れが加速した。本格稼働後も高齢の固定客は感染への不安から足が遠のいている。感染防止策等をPRはしているが、感染不安が根強く、回復には相当な時間が必要である。
滋賀県:悪化(今期)
入学式、入社式、結婚式等が全て延期や中止になり、予約は全てキャンセルとなった。完全予約制や美容椅子の利用制限等の感染防止対策を講じたことで、客数減少を踏まえた営業が求められるが、有効策を見いだせない状況。
兵庫県:悪化(今期)
結婚式や各種パーティ等の延期・中止で予約キャンセルが続いており、感染防止で営業時間の短縮や施術メニューの制限など対策したが、来店客・客単価ともに減る状況。
宮崎県:悪化(今期)
新型コロナウイルス感染症の影響により、卒業式、婚礼等の行事が中止となり、着付け・セットが大きく減少した。中でも、大学等の卒業時の袴のレンタル・着付けの全減の影響が大きかった。また、カットにおいても来店サイクルが延びており、特に高齢者が来店を控えている状況となっている。
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タグ: DI調査, 日本政策金融公庫, 業況判断理由