美容室の女性客(コア)市場は1兆1359億円
Posted on | 3月 25, 2020 | No Comments
美容室の中心顧客層である15歳から69歳までの女性が2019年に支払った金額は1兆1359億円になる。『サロンユーザー調査2020』(NBBA)から算出した。
該当年代層の女性人口は4077万人(総務省・2019年4月)で、同調査によると、年3回以上美容室を利用している女性は66.8%、年間平均利用回数は5.8回、1回あたりの平均支払金額は7134円。これをもとに計算すると1兆1359億円になる。
年代別にみると(上表)、それぞれの年代によって特徴がある。
10代(15歳以上)は、利用率、利用回数、支払い額、いずれも平均より少ない
30代は、支払い額が他の年代より多く、仕事をしていて金銭に余裕のある女性が高額を支払っているのがうかがえる。
利用率は、高齢になるほど高まり、利用回数も増える。支払額は30代を頂点に、高齢になるほど減少するが、その分、人口数、利用率、利用回数が増え、美容サロン市場では40代以上の層が重要な顧客層なのがわかる。
美容室の女性客市場 全体では1兆3000億程度
上記の計算は、利用回数が0回から2回の女性が含まれていない。33.1%に該当する。0回は0円だが、1回、2回利用する女性の年間支払額はおおよそ200億円程度。また14歳以下の女子については100億円程度の規模があるものと見込める。
70歳以上の女性も上記表のコア層に含まれていない。70歳以上については、近年出張美容や福祉美容などでの需要が多く、しかも人口も多いことから、1400億円程度の市場規模はあるものと思われる。
これらの推計を勘案すると、女性の美容サロン市場は全体で1兆3000億円程度の規模があると思われる。
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タグ: サロンユーザー調査, 市場規模, 理美容サロン市場