技術者は生身の広告塔
Posted on | 11月 28, 2019 | No Comments
「紺屋の白袴」ほど知られてないが、「髪結の引っ詰め髪」「床屋の枯れ野頭」という言葉もある。仕事が忙しくて自分のことにかまっていられない例えとして使われる。
「医者の無養生」という言葉はこれとは違う。美容系の職種に例えるなら、「育毛サロンのハゲ頭」「ダイエットサロンのおデブさん」といったところだろう。
昭和のむかし、育毛メニューを売りにしている理容店があった。10数年後、久々に店主に会ったら前頭部が上がって薄毛になっていた。育毛メニューはやめたと言っていた。
育毛メニューをしている理容師が薄毛になっては説得力がない。技術者は生きた広告塔ともいえる。ダイエットメニューがあるエステサロンの技術者がおデブさんでは、これまた説得力がない。
理容業界には板羽忠徳さんや大場隆吉さんといった著名な育毛のスペシャリストの先生がいる。高齢者に区分される年齢になられたと思うが、お二人とも豊かな髪をしていらっしゃる。理容店の行う育毛メニューが効果があることを証明する存在ともいえる。
ヘッドマッサージは頭皮の血行を促進する効果がある。また日々の食生活や運動習慣が、毛細血管のゴースト化を防ぎ、必要な栄養素を毛母細胞に送り届ければ、正常なヘアサイクルが維持される。
ところで、前述の育毛メニューの店主、平成の時代になったら、ツーペを扱う理容店になっていて、これまた繁盛していた。店主自らツーぺを装着し、薄毛の客の前で外して見せる。その変貌ぶりに薄毛客は心を揺さぶられる。技術者は生身の広告塔だ。
ちなみに大場隆吉さんは天皇の理容師として知られ、平成天皇に続き、令和天皇の御髪もあたる。スキャルプケアの研究に勤しむ大場さんがついていれば、令和天皇が薄毛に悩むことはなさそう。
タグ: スキャルプケア, 理美容ラウンジ, 育毛サロン