理美容業は人に連れ、、、
Posted on | 11月 4, 2019 | No Comments
理美容業などサービス業は、物品販売と違ってミクロ経済が説くところの需要と供給の原理がそのままストレートにあてはまるわけではありませんが、需要と供給の原理ははたらいています。人の少ない地域では理美容店の経営は難しいし、逆に地域の住人が多ければ、営業しやすい。
先ごろ発表された理容所美容所の都道府県別店舗数(衛生行政報告、2019年3月末)を人口(総務省・2017年)から1店舗当たりの人口を算出すると、全国平均では342人になります(最下の表)。1店舗が対象客とする顧客数です。
全国平均は342人ですが、都道府県によって大きなバラツキがあります。最多の神奈川県は554人、最少の秋田県は184人、最多と最少では3倍違います。3倍の差があるからといって、経営が3倍苦しい、と単純にはいえませんが、日本列島を俯瞰してみれば、当然秋田県の理美容店の経営は苦しい。
理美容業をはじめ飲食業、クリーニング業などの生活関連サービス業は人口動態に少なからず影響を受けます。その結果、人口の少ない地域では店舗数は減少傾向に向かいますし、逆に人口が増加する地域では店舗が増える傾向になります。
美容業は、全体では増え続けていますが、過疎地では減少している県もあります。そして、首都圏、関西、愛知、福岡などの都会地では増えています。この傾向、しばらくは続きそうです。
よく「歌は世に連れ」といいますが、「理美容業は人に連れ」、です。
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