女性ネイルサロン市場は約1700億円
Posted on | 6月 15, 2019 | No Comments
ホットペッパービューティーアカデミー(リクルートライフスタイル)が2019年6月13日発表した「美容センサス2019年上期」ネイルサロン編のデータをもとに計算すると、女性のネイルサロン市場はおおよそ1700億円規模になる。
この1年間でネイルサロンで施術した女性(利用率)は9.8%いた。利用した女性の年間利用回数は4.86回で、1回当たり支払った料金は5556円。利用率は微減だったが、利用回数、支払い金額とも前年をおおきく上回った。
女性人口(総務省、2019年5月1日速報値)は6479万人なので、
利用率(635万人)×利用回数(4.86回)×1回当たりの料金(5556円)
を乗算すると1715億円になる。
ネイルサロンを利用する男性もいるが利用率(3.2%)はわかるものの利用回数、支払い金額が不明なので外した。
ネイルサロンもアイビューティサロン同様、経験した女性のサロン離れが多く、継続利用が市場拡大の一つの鍵になりそうだ。
ネイルサロン編のサマリーは次の通り。
利用率(男女、男女の表記がない項目は女性のみ)
女性全体の利用率は9.8%、前年比0.2pt減で横ばい。15~19歳は前年比3.7pt減。
男性全体の利用率は3.2%、前年比0.3pt減で横ばい。
年間利用回数
年間利用回数は女性全体で4.86回、前年比12.8%増。
年代別では、30代から60代は前年から回数が増加。一方、20代は前年から0.38回減(前年比9.4%減)と回数が減少。
利用金額
1回あたりの利用金額は女性全体で5,566円で、前年比351円増(6.7%増)と増加。
年代別では、20代で636円増(12.3%増)、40代で472円増(9.5%増)、30代で423円増(7.8%増)、60代で118円(2.2%増)と金額が増加。一方、15~19歳では475円減(9.6%減)、50代では414円減(7.8%減)と金額が減少。
サロン利用にかかった時間
サロン利用にかかった時間は女性全体で平均77分、前年比3分増。
年代別では、平均が前年から最も大きく増加したのは60代(前年比17分増)。次いで40代(同4分増)、30代(同3分増)。
各メニューの利用率
メニュー利用率で前年からの減少幅が最も大きいのは「ハンド:ケアのみ」(前年比5.6pt減)、次いで「ポリッシュ」(同3.1pt減)。一方、利用率が増加したのは「ジェル」(同2.0pt増)。
店販購入
過去1年の店販購入経験・興味
過去1年の店販商品の購入率は女性全体で16.5%。
過去1年の店販購入総額
購入者の過去1年の購入総額は平均7,476円。
店販商品購入のきっかけ・理由
「サロンのスタッフに勧められたから」(44.9%)がトップ。次いで「サロンのスタッフの商品説明が丁寧・分かりやすかったから」(35.5%)。
店販商品とのサロンでの接触状況
女性全体では「スタッフから紹介された」(31.1%)がトップ。購入経験者の中で、「ここ1年間で購入した」人のうち6割弱が「スタッフから紹介された」と回答している。
サロンの予約方法
「電話をして予約」は女性全体で25.0%と前年比2.7pt減。「ネット予約・計」は66.5%で前年比4.2pt増。
年代別では、15~19歳、20代、30代は「ネット予約・計」が7割以上と他の年代に比べて利用率が高い。
自宅ケア実施率(男女)
【女性】
女性全体では「ジェルライト・ジェルネイルキットを使ったセルフネイル」の実施率は5.9%で、前年比1.1pt減の微減。「マニキュアを使ったセルフネイル」の実施率は23.8%で、前年比0.9pt減で横ばい。
【男性】
男性全体では「マニキュアを使ったセルフネイル」の実施率は3.4%(前年比0.8pt減)、「ジェルライト・ジェルネイルキットを使ったセルフネイル」の実施率は3.3%(前年比0.8pt減)で、いずれも前年から横ばい。
詳細データ(美容センサス2019年上期・ネイルサロン編)は
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/06/RecruitLifestyle_HBA_20190613_002.pdf
【調査概要】
調査方法
インターネットによるアンケート調査
調査対象
全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女
• 女性・男性 各6,600サンプル
調査実施時期
2019年2月15日(金)~2月28日(木)
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タグ: ネイル市場, ネイル市場規模, 美容センサス