要望強い ヘッドスパ、頭皮ケア 利用者調査より
Posted on | 10月 28, 2009 | No Comments
理美容店で利用したいサービスで多いのは、男女ともヘッドスパ、頭皮ケアだった。
全理連情報55「利用者動向調査」による。
男性客は、1位は頭皮ケアで2位がヘッドスパ、女性客は順位は逆だが、両サービスが1位、2位なのには変わりない。あえて言えば、男性はハゲを懸念してか頭皮ケアが1位、女性は癒しを求めかヘッドスパが1位、といえる。男性では関連して毛髪カウンセリングが5位に入っている。このほか男性ではファイシャルエステ、眉カットが上位に。
女性ではスキン関係のサービスに混じってカラー診断が上位に入っている。
「理容店のツーぺ」はミスマッチ<コラム>
この調査で本誌が注目したのは、男性で調査・13項目中、最下位だったツーぺ・ウイッグだ。ダントツの0%だ。女性ではこの項目は下位ながら7.4%が希望している。
ハゲ隠しの男性カツラは、人知れずこっそりやるものだ。社交の場でもある理美容店でのサービスには全く向いていない。理容店のツーぺはミスマッチそのものである。その点、女性はオシャレとしてウイッグを装着する一面があるので、美容室でサービスの対象に十分なりうる。
今回この調査した全理連では、ツーぺを営業支援策として取り入れているが、マーケット、つまり顧客心理を無視した、意味のない支援策なのがこの結果からも分かる。
カツラを装着する人のほとんどは、駅の近くの、人の出入りが多い雑居ビルの中の専門サロンで、やってもらう。しかも、エレベータで一つ上の階で降りてサロンに行き、終わったら一つしたの階から乗るくらいナーバスなのだ。
地域との密着性が強い理容店で行うはずがない。理容店に個室があり、そこでやったとしても、個室から出てくるだけで疑われる、と本人は思う。大手カツラ会社の膨大な顧客心理の分析データに基づいた技術・接客サービスのノウハウを見るにつけ、全理連の行おうとしているカツラは心もとないし、うまくいくはずはない。
レディスシェーブなど有効な支援策を実施している全理連だが、ツーぺの支援策だけはいただけない。
男性客が利用したいサービス(単位 %)
①頭皮ケア/32.0
②ヘッドスパ/15.8
③フェイシャルエステ/15.0
④眉カット/14.4
⑤毛髪カウンセリング/14.2
⑫ネイルケア/2.0
⑬ツーぺ・ウイッグ/0
女性客が利用したいサービス(単位 %)
①ヘッドスパ/38.4
②頭皮ケア/33.6
③カラー診断/29.8
④レディスシェービング/24.2
④フェイシャルエステ/24.2
全理連情報55「利用者動向調査」/平成21年6月インターネットユーザー1000人(男女各500人)を対象に調べたもの。
タグ: ヘッドスパ, 利用者動向調査, 理容店のツーぺ, 頭皮ケア