キャッシュレス化で高額メニューが好調
Posted on | 5月 1, 2019 | No Comments
業種別取組事例より、理容業・美容業
消費税増税にともなう景気浮揚策の一環としてキャッシュレス化が奨励されているが、いち早く取り入れた美容室は、高額メニューの注文が増えるなどの効果も。日本政策金融公庫が2019年4月25日発表した2018年度第4四半期の景気動向調査・業種別取組事例より、理容業・美容業。
理容業・美容業の経営取り組み事例(業種別)
【理容業】
山形県
消費税増税の対策としてクレジットカード読み取り機を導入した。理容業でも利用者はカード利用を意識するようになった。
長野県
SNSによる発信を積極的に行い、来店のきっかけとなるよう努めている。また、新メニューを考えて客単価を上げられるよう工夫している。
石川県
定年等で年金生活のお客様が増えてきたことで、白髪染で白髪かくしを希望するお客様が多くなったので、低料金のカラーメニューを作るとともに、手軽な料金設定にした。
岐阜県
店専用のブログを開始し、休日情報などを提供している。また、同じ品物ならネットショップなど価格の安いものを探すようにしている。
宮崎県
留学生割引を行っているため、学生の来店が増加している。
【美容業】
青森県
クレジットカードでの支払いを可能にしたところ、縮毛矯正などの少し高額な施術を行う客が増加した。
千葉県
スタッフのカットコンテスト出場などにも力を入れ、その様子をSNSにアップすることでお客様の来店アップに繋がっている。また、動画を活用し、スタイリングやコテの使い方を発信している。他にも、公民館での講師依頼なども受け、それぞれのスタッフが外への発信力を高めることで、売上に繋がっている。
岐阜県
ホットペッパーに掲載するにあたって、ブログやSNSを充実させたところ反響があった。新しいメニュー開発やまつげエクステの導入を効率よく告知することができて、成果が出ている。
佐賀県
夏と冬に福袋を販売し、店販の売上を2倍に上げることができた。また、携帯のブログにヘアースタイル等の写真を数多く掲載し、お客様の注目を集めるように取り組んだ。
大分県
キャッシュレス化の取組みとして、スマホによるPayPay決済を導入し、新規客の囲い込みを開始した。
【調査概要】
調査時期:2019年2月下旬
調査方法:郵送
有効回答数:理容業412企業、美容業455企業、生衛行全体3064企業
タグ: 日本政策金融公庫, 景気動向調査, 理容業美容業の経営取り組み事例