育毛にも効果があるツバメの巣
Posted on | 3月 14, 2019 | No Comments
中国料理の高級食材として知られるツバメの巣は、むかしから美肌の効果のほかに育毛の効果もあるといわれてます。その効果については、科学的に解明されています。
なぜ、美肌にいいのか。それは「シアル酸」が含まれているからです。
シアル酸は、細胞表面の糖鎖末端に存在する糖の一種(酸性糖)で、細胞と細胞の情報伝達や、細胞につくときの「レセプター(受容体的機能)」の機能を持っているから、といいます。よくわかりませんが、このシアル酸、あのロイヤルゼリーにも含まれていて、ツバメの巣はロイヤルゼリーの200倍含まれています。それだけでも凄そうです。
ツバメの巣といっても、日本に飛来するツバメの巣ではダメで、南アジア・東南アジア・熱帯太平洋、オーストラリア北部の海岸や島に分布するアナツバメといわれるツバメの巣です。洞窟などの岩壁に巣を作り、子育てごとに新しい巣を作るそうです。
約30日かけて唾液を固めてつくる巣には、シアル酸のほかに、美容によいとされる「E.G.F.様物質(表皮成長因子)」、弾力をサポートする「F.G.F.(線維芽細胞増殖因子)」なども含まれています。
アマツバメの最大の生息地は、ボルネオの大鍾乳洞群地帯で、巣は生態保護のため国によって管理されています。ヒナが成長し巣立って行ったのを確認して、使い終わった巣だけを採取します。これは新しい子育てシーズンのために洞窟の限られたスペースを確保する役目も果たしています。
ちなみに日本に飛来するツバメはスズメ目ツバメ科、アマツバメはアマツバメ目アマツバメ科です。日本のツバメの作る巣は、泥や枯れ草で作るので、食用には向いてません。
なぜ、ツバメの巣が育毛にも効果があるのか。それはシアル酸には、育毛作用があるとされるIGF-1を増やす効果があることがわかってきたから、といいます。IGF-1は毛髪をはじめいろいろな細胞の成長に影響を与える物質といいます。
アカデミックな話はこのくらいにして、ツバメの巣の料理といえば、広東料理です。
スープ、ソースがけ、またデザートなどにも使われます。2019年のいま、ツバメの巣そのものは一つ5千円程度で取引されているそうですが、一流の中華レストランでは、やはり高級食材、ふかひれ料理に負けず劣らずのお値段で、供されています。
いいことづくめのツバメの巣ですが、庶民が毎日食べるのは無理、週1回としても相当な支出になりそう。やはり高値の花です。
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