美容業の客単価のみ改善
Posted on | 11月 11, 2018 | No Comments
日本政策金融公庫DI調査2018年第2四半期
日本政策金融公庫は2018年11月7日、景況感を示すDI調査「生活衛生関係営業の景気動向等調査」(2018年第2四半期、7月~9月)を発表した。前期改善傾向を示した理美容業だが、今期は前期比で悪化した。
前期で改善したのは美容業の客単価のみで、他の項目はすべて前期より悪化した。5項目を平均した総合指数も前期比、前年同期とも悪化し、理美容業の景気回復の足取りは重い。
サマリーは次の通り。
売上
理容業は前期比、前年同期比とも悪化、美容業は前期比で悪化したものの前年同期では横バイだった。
採算
前期理美容業ともプラスに転じたが、今期は再びマイナスになった。前年同期も理美容ともマイナスだった。
業況
理美容業とも、前期比より悪化。前年同期比もマイナスだった。
利用客数
理容業が前期比で7.6ポイント悪化した。美容業はわずかな悪化にとどまったものの-34.9と停滞している。
客単価
理容業はほぼ横バイだったが、美容業は1.8ポイント改善した。しかし前年同期では理容業美容業ともマイナスだった。
【各項目のDI】
項目 職種 今期/前年同期比
売上
理容 -25.1 / -2.2
美容 -24.2 / 0.1
全業種 -25.5 / -7.7
採算
理容 -1.7 / -1.7
美容 -3.7 / -3.2
全業種 -6.7 / -5.2
業況
理容 -20.3 / -1.6
美容 -21.7 / -0.6
全業種 -23.9 / -6.3
利用客数
理容 -32.5 / -5.1
美容 -34.9 / -0.5
全業種 -31.5 / -6.3
客単価
理容 -10.4 / -0.1
美容 -12.2 / -1.0
全業種-14.9 / -1.6
総合指数(4期足)
理容/-20.8 / 1.2
美容/ -20.3 / 0.2
全業種/-19.1 / -2.2
【5項目を平均した総合指数の4期平均移動線】
【調査概要】
調査時期:2018年9月上旬
調査方法:郵送調査
調査対象:3092企業(うち理容業404企業、美容業461企業)
DI調査について
DI=良い(増加、好転、黒字)-悪い(減少、悪化、赤字)
経営者の実感を調査したもので、イメージ的な面が反映されやすい。
タグ: 日本政策金融公庫, 景気動向調査, DI