自毛再生植毛 2014年にも実用化
Posted on | 7月 1, 2010 | No Comments
髪の毛の悩みは尽きない。これまではカツラ、増毛など、ひたすら薄毛、ハゲを隠してきたが、ここにきて外用薬のリアップ、内服薬のプロペシアが登場し、髪の悩みも解決かと思われたが、そうはいかなかった。
確かに効果はあるのだが、ハゲている人全員に効くわけではない。
今年、発表された日本皮膚学会の脱毛治療のガイドラインにある通り、他のいわゆる「ごみ薬」と比べれば格段に効くが、完璧ではない。
プロペシアに至っては、劇的に効く人もいるが、なにしろ元々前立腺の薬だけにバイアグラの反対の副作用があったりして、どっちを選ぶか、男性にとってはかえって悩ましい。しかも、毛が生えても服用をやめると、一気に抜け落ちる。
自毛植毛は、外科手術によって100%ではないにしろ高率で定着するので有力だが、広い部分がハゲている人や、ハゲが進行中の人は、後頭部の自毛だけではまかないきれない、致命的な欠陥がある。
2010年、脱毛、ハゲの最先端医療はその辺までだった。
しかし、再生医療を活用し、後頭部の自毛を増殖させて、それをハゲている部分に植毛する技術が開発されつつある。
アデランス(9月よりユニヘアー)が米国現地法人である子会社ボズレーが開発しているもので、すでに毛母細胞の再生に成功、営業レベルへの取り組みを始めている、という。同社によると2014年ごろには米国で実用化できる見通しという。これなら、自毛が不足することはない。
もしこの技術が開発され実際に行われると、髪の毛の悩み(ハゲ、薄毛)は人類にっとって解消されるかも。
もちろん医療分野での話しになるが、手術後の毎日のヘアケアも重要になるし、普段の調髪にも配慮が求められる。理容美容サロンにとっても、専門医療機関との提携などを視野に入れた新たな業態も考えられる。
(情報/2010年6月10日、アデランスIR発表)
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