2年半で理容師美容師の両資格取得可能?
Posted on | 5月 17, 2018 | No Comments
今年度から始まった理容師美容師の重複取得者のための教育制度。昼間の場合、最短でも3年と思っていましたが、2年半で両方の資格取得が可能かもしれません。
この制度、規制改革実施計画を受けて一方の資格取得者が他方の資格を取得しやすくするために設けられたものです。この課題を検討するために設置された「理容師・美容師の養成のあり方に関する検討会」は、「理容師または美容師のいずれか一方の資格を持ったものが他方の資格を取得しやすくするため」に設けられた、とあります。
検討会の出した結論は、重複資格を取得する場合、昼夜間課程は1年間、通信課程は1年半の就学で他方の資格を受験できることになったのは既報の通りです。
一方の資格を取得した人を前提にした制度なので当然、2年間の就学を経て一方の資格を取得してから、さらに1年間就学するのもと理解していました。
ところが、2年間の在学の途中、2年次に他方の通信課程に入学するとこで、2年の就学終了時に一方の国家資格を受験し、さらに半年後に他方の国家資格が取得できる、というのです。
そこで、この制度を規定した「理容師法(美容師法)施行規則」(省令)を読みかえしてみました。そこには、入学条件に一方の資格取得者という文言は見当たりません。
この話、全美連の第375回理事会(2018年5月16日開催)で理事から疑義があったもので、吉井眞人全美連理事長は厚生労働省に照会すると、答えていました。
重複資格取得制度の趣旨からするとブラックに近いグレーですし、改正省令を読む限りホワイトに近いグレーのようです。果たして厚生労働省の回答は?
2年半で理美容師両方の資格が取得できるとなると、理容科美容科併設校が少し有利になるかもしれません。
もう少し長い目で見ると、理容師美容師統合の一里塚ともいえそうです。
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