経歴欄から見えてくる信頼度
Posted on | 3月 31, 2018 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その6
「事業計画書作成の項目で大切にしたい開業動機欄」
前回は、事業計画書のなかで「開業動機」欄を大切にしてくださいねとお伝えしました。3つの自分への質問を使っていただけましたか? 今回は、「経歴」の欄について。
事業計画書を添削で、経歴欄も、ほぼ100%の方に書き直しをお願いする項目になっています。
事業計画書の経歴欄を読むのが、金融機関の融資担当者ということを、ここでも忘れないでください。
何を根拠に顧客に支持されているとアピールするかが、ここ経歴欄からも見えるからです。
ここでは、3つのポイントを意識して書いてください。
<ポイント1> 美容歴は何年か?
融資最低条件が、経歴の長さとしてあります。美容師を職業として何年働いているのか計算しやすいように、編年体で、経歴を書きましょう。
たとえば、編年体とはこのような書き方です。
2010年3月●●美容師学校卒業
2010年4月▲▲株式会社入社▼▼店配属
2018年4月独立のため退社予定
出来事を、何年、何月という具合にきちんと書きましょう。
このように書くと、この例の方は、8年間の美容師としての職業経歴があることが簡単にわかります。
<ポイント2> 顧客に評価される技術やサービスをほんとうに持っているのか?
儲かる大切な要素として、顧客に支持される技術力をほんとうにもっているのかを、客観的に示すデータがあると有利です。
たとえば、コンテスト受賞歴、マスコミ掲載履歴です。
マイナーなコンテストだよなとか、マイナーな雑誌だよな、とか思わず、受賞したコンテストや、掲載された雑誌等は、すべて書いてください。
ここでも、編年体で書いてくださいね。たとえば
2013年神奈川県カットコンテストミディアム部門5位入賞
2014年神奈川県カットコンテストミディアム部門優勝
<ポイント3> いまどれぐらい稼げる美容師なのか?
勤め人の間に、どれぐらい稼ぐ実績を身につけられたかを示すデータもあるといいですね。
たとえば、こんな書き方で表現できます。
2015年5月 スタイリスト昇格1年目。指名技術売上が90万円/月を超える
2017年8月 店長就任。指名技術売上が250万円/月を超える。
何度も書きます。
融資担当者が聞きたいのは、お店が今後、顧客に喜ばれ、繁盛して、「貸したお金を返してくれるのか」という具体的な根拠としてこの欄は読まれます。
コンテストは嫌いとか、特に経歴はないという方。
ないはずは無いですよね。だって独立開業したいというぐらいの美容師さんなのですから。
まず、自分のすごさの棚卸をしてみてください。
もし、ほんとに、掘り下げても出てこないときは、これからつくるぞという視点で、開業準備していただくのもありです。
融資担当者にも集客繁盛を想像してもらいましょう。
次回は、「サービスの特徴」欄についてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
タグ: 夫婦二人で開業する!こだわり美容室, 独立開業, 開業動機