技術は平均レベルで十分、他の勉強を
Posted on | 4月 14, 2017 | No Comments
理美容師さんは技術の習得に熱心だ。どんな仕事でも技術は重要だが、理美容師さんほど技術習得に熱心な人はあまりいない。
理美容師さんにとって、技術は一番の売り物であることは間違いない。技術にプラスして接客やお店の内外装、使用する用剤などが付随してお客様から評価される。
お店が繁盛するには、確かに技術が上手なことに越したことはない。とはいっても、国家資格を取得して5年も仕事をしていれば、たいていの人は一人前の技術は身についている。一通りの技術はこなせるはずだ。
そんな一人前の技術者が、さらに技術の勉強をしに講習会に出かける。競技会に熱心に出場する技術者もいる。日本一、世界一の「技」の頂点を極めたいのだろうが、それが営業の面でストレートに役立つかというとそうでもない。チャンピオンになっても、肝心のお店が振るわず廃業した例も聞く。
多くのお客さんは、自分に似合ったヘアスタイルにしてくれればそれで満足する。日本一、世界一の技術者にやってもらっても、似合わなければ評価されない。要はコミュニケーション力だ。技術は平均レベルがあれば十分といえる。
半人前の技術者は別にして、一人前の技術者が講習や競技会に参加するのは無駄とはいわないまでも、その労力、時間を他のことに活用するべきだ。
いま流行のファッションを知るなら、原宿、青山あたりを歩いてみるのもいいし、ファッションをテーマにしたSNSをのぞいてみるのも参考になる。また、技術以外の経営の勉強や集客方法の勉強をするのも仕事に役立つはずだ。
技術の勉強を否定はしないが、その労力、時間を他方面に活用する方が、あなたの理美容師人生にとって必ずプラスになる。ぜひ実践して欲しい。
【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/
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