理容、パーマネントの低迷続く 2016年「家計調査」
Posted on | 2月 21, 2017 | No Comments
総務省が2017年2月17日に発表した「家計調査」2016年(年次、二人以上の世帯)によると、ヘアカットは2年連続して微増したものの、理容(理髪)、パーマネントの支出金額は減少し、市場の縮小傾向に歯止めがかかっていないのがわかった。
昨年発表された、「サービス産業動向調査・平成26年及び平成27年拡大調査」でも、理美容市場は2014年にはすでに2兆円の大台を割り込んでいたが、理美容以外の「その他の理美容サービス」が右肩上がりで拡大しているのと対照的に、理美容業は苦境が続いている。
理容(理髪)は、2012年、2015年は前年より上昇したが、基本的なトレンドは縮小のままといえる。利用回数、1回当たりの支払金額ともに減少している。家計調査でみると、四半世紀前の規模から半減近くまで縮小しており、理容業は長期に低落している。
パーマネントは、1回当たりの支払金額は僅かながら上昇しているが、利用回数の落ち込みが大きく、全体の支出金額は2010年から20%以上減った。パーマネントの市場規模は、平成4年(1992年)当時から三分の一にまで縮小しており、消費者のパーマネント離れは長期にわたっている。
ヘアカットは、利用回数はほぼ横バイだったが、1回当たりの支払金額が上昇し、全体の支出金額は1.6%ほど上昇した。一時、支払金額が低下したヘアカットだが、ここにきて回復している。
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