美容学校の定員充足率、50%台後半続く
Posted on | 12月 30, 2016 | No Comments
平成28年度学校基本調査より
文部科学省が2016年12月22日に発表した平成28年度学校基本調査(確報)によると、美容学校への入学者数は1万7924人で、2000年以来の最小だったものの、専修学校入学者に占める比率は5.8%で前年より0.1ポイント上昇し、健闘している。
専修学校入学者に占める割合は、2007年は7.0%あったが、2008年は6.5%、2013年以降は5%台後半で推移している。
また、美容学校の募集定員は2007年の3万5千人をピークに減少傾向にあり、2016年は3万0885人(前年比-31人)、定員充足率は58.0%(同-0.1%)だった。
定員充足率は、2000年(定員2万1048人)は100%を超す102.5%と異常な状態にあったが、以降90%台が続き、2004年には80%台と低下、2008年以降は50%台で落ち着いている。
美容人気は一時期ほどではないにしろ、若者からある程度支持を得ているようだ。しかし18才人口そのもの減少が続くことから、美容人気が現状のまま維持されても入学者数は減少する。
また、定員充足率は60%に近い50%台とはいっても、学校経営の面では赤字で、今後、各学校の定員削減、廃校などが予想される。
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