理美容学校への入学者数 2000年以来最小
Posted on | 12月 23, 2016 | No Comments
文部科学省は2016年12月22日、平成28年度学校基本調査(確報)を発表した。理容学校、美容学校への入学者数はともに最小だった。
今年4月の理容学校への入学者数は661人で、前年より227人(26%)と大幅に減少した。美容学校への入学者数は1万7924人で、前年比32人の微減にとどまったが、2000年以来の最小数だった。
志望者数は理容学校が684人で前年の954人より大幅に減った。美容学校は1万8951人で前年より微減だったものの、2000年以来初めて1万9千の大台を割り込んだ。
入学者の男女別は、理容学校が男子426人:女子235人で、男女比は64:36。美容学校は男子5017人:女子1万2907人で、28:72の男女比だった。
今年3月の卒業生数は、理容学校が664人(男子422人:女子242人)、美容学校は1万6125人(同4298人:1万1827人)だった。理容学校は最小を更新したが、美容学校の卒業生数は2年連続して増えた。
また、エステティックやネイルアートの学校(*)の入学者数は2904人で、2010年以来初めて3千人の大台を割り込んだ。卒業生は2701人だった。
18才人口は、1966年の249万人をピークに減り続け、1992年には205万人を数えたが、2014年には118万人に減少。今後も減り続けることが確実なだけに、理美容学校など専門学校ははじめ4年制大学も、存続をかけた学生募集をしている。教育界では進学率が頭打ちになる2018年を2018年問題として捉えているが、そんななかで美容学校への志望者数の推移は近年注目され、他分野の専門学校が減る中で、今年も1校ではあるが増え272校になった。
その一方で、理容学校への入学者数は減少を続けている。全理連は理容業の魅力を若者に積極的にアピールしているが成果は乏しい。このまま減少傾向が続けば、業の存続すら危うくなりそうだ。
(*)「その他の衛生分野」。「その他の衛生分野」には、エステティック、ネイルアートのほか薬学科が含まれる。
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