理美容サービスの物価指数99.5と相変わらず低調
Posted on | 11月 30, 2013 | No Comments
総務省が2013年11月29日発表した10月の消費者物価指数によると、理美容サービス(中分類)は前月同様99.5だった。総合指数(生鮮食料品を除く)が100.9と継続して好調なのに対し、理美容関係は低迷が続く。
理美容サービスは平成24年1月以降、99.5と99.6の指数を行き来している状態が続いている。前年同月比は今年2月以降連続してゼロで、低調なまま横ばいに推移している。
総合指数(生鮮食料品を除く)は、食料品(生鮮食料品を除く)が値上りしたほか、海外旅行や保険料の値上げなどが影響して5ヶ月連続して上昇した。しかし値上り品と値下り品はほぼ半数で、完全な回復基調にはなっていない。給与生活者の賃金が上昇し、内需が拡大しない限り好況にはならないようだ。
小売物価統計調査では、理容・美容・エステティックなどの料金が変動する都市が少なく、相変わらず低調な状態で推移している。
家計調査(二人以上の世帯)はカットは好調だったが、理容、パーマは前年同月比が大きく落ち込んだ。パーマについては、美容店の料金は現状を維持しているものの、消費者の1回あたりの支払い金額は下がり、かつ利用回数も減っている。
なお、家計調査では前年同月比で傾向を紹介しているが、営業日数(休日数)の違いなども考慮するする必要がある。また「二人以上の世帯」の数値を採用しているが、以前のように「二人以上の世帯」が日本の世帯数の8割を超していた頃と違い、半数程度にまで減っていることから、支出の全体像を現すとはいえない状況になってきている。
理美容ニュースでは、家計調査では、「支出金額×購入世帯」の数値をベースにして、経年比較(増減率)を算出している。
【消費者物価指数(理美容)/10月】
<2013年11月29日発表>
総合 | 理美容 | |
指数 | 100.7 | 99.5 |
前年同月比 | 0.9 | 0.0 |
パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。
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【小売物価統計調査/10月】
<2013年11月29日発表>
料金 | 前月比 | 前年比 | |
理容 | 3,547 | ▼1 | 3 |
パーマ | 7,820 | 1 | 41 |
カット | 3,318 | 0 | 11 |
カラー | 5,593 | 0 | 39 |
エステ | 11,577 | 65 | 37 |
*都市別料金を単純平均した数値
*前年比は前年同月比
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【家計調査/10月】
<2013年11月29日発表>
前年比 | |
理容 | ▼12.9 |
パーマ | ▼24.7 |
カット | 9.7 |
美容総合 | 12.3 |
*前年比は前年同月比
*家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出
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