ビューティガレージが東証マザーズに上場
Posted on | 2月 14, 2013 | No Comments
理美容業界流通のスタンダードに一歩
理美容業界のIT先端企業ビューティガレージ(野村秀輝CEO)が2013年2月14日、東証マザーズに上場、4160円の初値をつけた。
ITへの対応が遅いといわれてきた理美容業界だが、近年スマートフォンなどの普及にともないインターネットを通じて,安価で高品質な商材を購入する理美容サロン経営者が増え、ビューティガレージは業績を順調に伸びてきた。理美容業界IT企業の上場により、理美容業界のIT化がさらに進むものと期待される。
ビューティガレージは2003年に創業。インターネットサイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を通じて、開業当初は中古理美容機器の販売買取を行っていたが、翌年サロン店舗デザインサイトを開設したのを皮切りに、サロン不動産サイト、サロン開業サイトなどを次々開設。また、実際に商品が見られるショールームも全国に開設し、業容を拡大してきた。
現在は、オリジナルブランドを中心とした物販事業と、開業支援を軸にした周辺ソリューション事業の2事業を展開している。オンラインだけでなく、インターネットに縁の薄い人のために通販カタログ誌も発行している。
現在展開しているサイトは
「BEAUTY GARAGE Online Shop」(美容商材販売)
SALON開業Ch(開業支援)
サロン不動産net(不動産仲介)
サロン店舗設計デザイン(店舗設計)
SALON CAREER NAVI(人材紹介)
サロン集客ナビ(集客)
サロンシステムnavi(システム)
サロンITサポート(システム)
サロン保険ネット(保険)
SAKURA Beauty TV(教育動画)
サロンFCナビ(フランチャイズ)
美容器具・エステ機器総合買取センター(機器買取)
の12サイトに及ぶ。
サイトに登録している会員数は平成20年には2万7千人だったが、現在は15万人を数え、急増している。過去1年間に購入実績のあるアクティブユーザーは5万人とこちらも急増。インターネットを通じて商材を仕入れる理美容サロンは着実に増え、近い将来、この流通スタイルがスタンダードになると予想されている。
連結子会社は株式会社タフデザイン(店舗設計)、株式会社ムサシ(テクニカル動画配信)の2社。発行済み株式は115万3千株。当面、配当は行わない。
上場初日の株式は安値4020円、高値4860円。
同日、東京証券取引所で記者会見した野村秀輝CEOは、同社の概要、業況などを説明し、扱う商材が30万件を超すため「近い将来、1000坪規模のショールームを都内に設けたい」と語った。
また、無配当については「事業を充実させ、会社の価値を高めることが株主にとってもプラスになる」と説明した。
なお、理美容業界では昨年12月に業界専用化粧品メーカーのアジュバンコスメジャパンが東証2部に上場しており、たて続けに上場会社が出現したことになる。
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