アイロン、本格エステ、訪問理容に力 全理連
Posted on | 2月 21, 2012 | No Comments
全理連は平成24年度事業は、アイロン、本格エステ、訪問理容に力を入れて行われる。全理連は2012年2月18日、沖縄県那覇市で開いた第155臨時総会で、平成24年度事業計画、同予算を承認した。
大森利夫理事長は就任以来、法令遵守・社会参加、営業支援、後継者育成を3本柱に事業を展開してきたが、平成24年度事業は、これら3本柱を踏襲しつつ、とくに営業支援に力を入れる。
総会で、大森理事長は「21世紀ビジョンで2兆円産業を目指すとしたが、現状の理容市場は当時の約半分の6000億円規模にまで縮小してしまった。組合員の営業を支援することが緊急の課題だ」と説明。具体的にアイロン、本格エステ、訪問理容に力を入れると語った。
アイロンは、理容師の得意技術であり、組合員の大半を占める年配の理容師さんはすでに技術も道具も整っていることから、アイロンを使った今売れるヘアスタイルを開発、消費者に提案する。
本格エステは女性理美容の施術を念頭においた提案で、これまでのレディスシェーブやファイシャルを発展させた形で理容ならでは本格的なエステティックを提案する。
訪問理容については、全理連ですでに行っている事業だが、24年度はこれをシステム化して収益性を確保した事業を計画。そのたに、たとえばNPO法人などを立ち上げて訪問理容事業を展開する。
このほか、毎年2千人を超えて減少を続ける理容組合の中にあって、現状の組合員数を維持してる支部があることから、これらの支部について事例研究を行い、組合員減少に歯止めをかけるための参考にする。
また、昨年東日本本大震災が発生したことから、防災に関連して行政と連携してた取り組みを行うとしている。
承認された予算は7会計合計で収支18億2180万円で、前年度より約1億1千万円縮小した。
総会では第3号議案の借入限度額5億円の根拠、理由について質問があり、前体制(岩崎国治理事長当時)は、借入をすることはないことを前提に、執行部への信任を示すものと説明していたが、大森理事長は金額の適否などを含め検討すると答弁した。
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