理容所、理容師とも減少 (2011年3月末)
Posted on | 11月 14, 2011 | No Comments
2011年3月末時点の理容所数は13万0755件で、前年に比べ3767件と大幅に減少した。減少を続けてきた理容所件数だが、これまでは2007年の1563件減が最高だったが、その倍を超える減少だった。前年比率は▼2.8%。
厚生労働省は2011年11月8日、平成22年度の衛生行政報告例の概要を発表した。2011年3月末時点での届出件数の集計。東日本大震災の影響で宮城県では仙台市以外の市町村分、福島県では相双保健所管轄内のデータを含まず。
理容所件数は1971年(昭和45年)には13万6116件だった。以降増加を基調に推移してきたが、1987年(昭和61年)の14万4994件を頂点に減少傾向に転じた。微増した年もあったが、2005年には14万件の大台を割り込んだ。減少数も昨年、一昨年と1千台と超えて減少していた。
理容師へのなり手が長期にわたって減っているため、理容所件数は今後も減少を基調に推移するのは確実だ。
一方、理容師数も過去最高の減少だった。23万7602人で前年比6042人減とこちらも大幅に減った。過去には5千人を超えて減少した年(1979年)もあったが、6千の大台を超えたのは初めて。理容師のなり手不足が数字の上でも示された。減少率も0%台で推移してきたが、2011年は2.5%と大幅に減った。
長期にわたり理容所・理容師が減少し、理容業は衰退の一途をたどっているが、2011年のデータをみると、一部データが含まれていないとはいえ、その衰退の速度が加速された感がある。
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