美容所数 減少に? 22万3286件(2011年3月末)
Posted on | 11月 13, 2011 | No Comments
厚生労働省は2011年11月8日、平成22年度の衛生行政報告例の概要を発表した。2011年3月末時点の美容所数は22万3286件で、前年に比べ360件減少した。ただし、東日本大震災の影響で一部地域のデータが含まれていない。
2011年3月末時点での届出件数の集計。東日本大震災の影響で宮城県では仙台市以外の市町村分、福島県では相双保健所管轄内のデータが含まれていない。
1971年(昭和45年)には11万6021件あった美容所は毎年増え続け、1999年には20万の大台を突破、それ以降も毎年4桁は増え続けてきた。
美容所件数については10年以上も前から、需要に対してオーバーショップであることが指摘されてきたが、理容店の顧客である男性客を取り込めたこともあって、増え続けてきた。
しかし、ここにきての長期不況、低料金店の急増などで美容のマーケットは縮小傾向にあった。デフレ経済が続き、なおかつ独立する美容師数が減少が見込まれるので、美容所はこれまでの増加一辺倒から、今後は減少トレンドに移行する可能性もある。
一方、美容師数は45万7116人で、こちらは最多記録を更新した。
美容師数は1971年(昭和45年)には21万6906人だったが、1979年、1992年を除き、毎年増え続けている。2011年は前年より3754人(0.8%)の増。2002年から2007年までは毎年1万人を超えて増えていたが、2008年以降は1万人未満と増加の勢いはなくなっている。
また、美容師試験合格者数は2005年の3万1545人をピークに減少している。減少しているとはいえ、2011年は1万8524人が美容師になっているので、美容師数はまだ当分は増えるだろう。
タグ: データ, 美容所数