資生堂、「Second Skin」技術を進化 2週間で目袋を改善する新基剤を開発
Posted on | 11月 17, 2025 | No Comments
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資生堂は、皮膚上で柔軟性の高い収縮膜を形成する「Second Skin」技術を進化させ、2週間の連用で目袋のボリュームを改善する新基剤を開発した。
同技術は、膜の収縮によって生じる張力を利用し、皮膚の膨らみを押し込む仕組みで、これまで即時的な形状補正効果や、2か月の継続使用でのたるみ・シワ改善効果などが確認されていたが、今回はより強い収縮力を持つ基剤により、短期間で効果が現れる点が特徴。

資生堂が2025年10月発表した。
資生堂は2018年、米Olivo Laboratories社の人工皮膚技術を取得して以降、皮膚と一体化する収縮膜の研究を続けてきた。この技術は、酸素や二酸化炭素を透過しつつ肌を保護する「第二の皮膚」ともいえる性質を持ち、薬剤浸透促進や皮脂吸着など、多面的な効果が確認されてきた。
今回の研究では、シミュレーションとして三次元真皮モデルを用い、収縮膜による微弱な圧縮刺激が皮膚内部にどのように作用するかを検証した。毎日数時間の刺激を1週間与えたところ、開始翌日からコラーゲン産生が促進され、1週間後には再構築の兆候が見られた。刺激を与えたモデルは厚みや強度を維持し、未刺激の場合のように薄く弱くならなかったという。
これらの結果から、収縮膜の張力が線維芽細胞に働きかけ、皮膚が受けた力に応じて内部構造を再構築する可能性が示唆された。資生堂は、新基剤によって目袋のボリューム改善に関し、美容医療とは異なる新しいアプローチを提供できるとまとめている。今後も従来の化粧品の枠を超える物理的・スキンケア効果を追求し、肌悩みに応える製品開発を進める方針だ。
タグ: 美容サイエンス

























