物価高で自宅染めが増加 女性の平均金額は6228円に上昇
Posted on | 9月 30, 2025 | No Comments
「ホットペッパービューティーアカデミー」(株式会社リクルート)は、「白髪・グレイヘアに関する意識調査2025」の結果を2025年9月30日発表した。白髪染め市場の規模は6061億円に達し、依然としてサロン染めが主流である一方、物価高の影響で自宅染めを取り入れる層が増加している。
調査は全国の20~69歳の男女を対象に実施され、白髪ケアの現状や意識の変化が明らかになった。
市場規模6061億円、40代以上が牽引

白髪染めの市場規模推計は6061億円で、そのうちサロン染めが4454億円、自宅染めが1607億円と算出された。白髪染めを始める平均年齢は男性40.3歳、女性42.9歳で、続ける年齢は男性62.1歳、女性69.6歳に達している。ライフステージを通じて長期にわたる需要が存在し、特に40代以上が市場を支えていることが分かった。
物価高で自宅染めが増加

調査では、物価高によりサロンでの白髪染め頻度が「減った」と回答した人が15.5%と「増えた」の9.2%を上回った。一方、自宅染めは「増えた」が19.0%で、「減った」の11.1%を上回り、節約志向が背景にあるとみられる。コストや利便性を重視する層を中心に、サロンと自宅の併用が進んでいる。
サロンと自宅の併用が拡大

女性の理美容室での白髪染め1回あたりの平均金額は6228円(前年比+514円)と上昇。男性は4096円(前年比-80円)とわずかに減少した。サロンと自宅の利用状況を見ると、「サロンのみ」48.3%、「自宅のみ」25.2%、「併用」19.1%であり、前年より併用が増加している。仕上がりの品質や安心感を求める場面ではサロンを選び、コストや手軽さを求める場面では自宅を選ぶ傾向が強まっている。

白髪ぼかし・ハイライトの可能性

新たなアプローチとして注目されるのが「白髪ぼかし/白髪ぼかしハイライト」だ。女性の1回あたり平均金額は1万880円と高単価で、従来の「隠す」から「生かす」への発想転換を示している。認知率は男女ともに4割弱、実施率は1割未満にとどまるが、「やってみたい」と答えた層が実施者を上回り、今後の拡大が期待される。

多様化する白髪ケア市場
調査結果を分析した田中公子同アカデミー研究員は
白髪ケアは「隠す」ための対策にとどまらず、個人の価値観やライフスタイルに合わせた多様な目的を持つ市場へと進化している。サロン利用者の高い期待を背景にしつつも、自宅染めとの併用が進むことで、今後はより柔軟で納得感の高いケアスタイルが定着するとみられる。
とコメントしている。
<調査概要>
調査名 :白髪・グレイヘアに関する意識調査2025
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:
<スクリーニング調査>2025年7月11日(金)~2025年7月13日(日)
<本調査>2025年7月23日(水)~2025年7月25日(金)
調査対象:
<スクリーニング調査>5万人
※人口動態に基づき性年代を割り付け
<本調査>1,031人(全国20~69歳男女、理美容室の利用頻度が3カ月に1回以上で、 現在白髪があり白髪を気にしている、白髪染めをしている人)
※スクリーニング調査での出現率を基にウェイトバックを実施
タグ: ホットペッパービューティーアカデミー, 白髪染めユーザー調査, 白髪染め調査

























