ヘアカラーで人生に彩りを|日本ヘアカラー協会が設立30周年
Posted on | 7月 24, 2025 | No Comments
NPO法人日本ヘアカラー協会(JHCA)は、1996年の設立から30周年を迎えた。JHCAは「ヘアカラーを通じて美容業界の技術向上と文化創造に貢献する」ことを理念に掲げ、美容師の教育や検定、トレンド発信、コンテスト開催、レベルスケールの普及など、多岐にわたる活動を行ってきた。
美容師の専門性向上を後押しし、個人の自己表現手段としてのヘアカラーを提案してきた実績がある。

注目すべきは、ヘアカラーの明度を12段階で測る「JHCAレベルスケール」の開発で、これにより、美容現場だけでなく教育機関や企業でも客観的な色彩基準が導入され、ヘアカラーがより身近で扱いやすい存在にした。
また、年に一度の「JHCAヘアカラーライブコンテスト」は、若手からトップスタイリストまでが技術と表現力を競う場となり、美容師たちのモチベーション向上に貢献している。
JHCAの活動は美容分野にとどまらず、社会課題にも目を向けている。2003年以降は「職場のヘアカラーを考える」という啓発活動を展開し、企業の髪色規定の見直しを促進。髪色を自由に楽しみながらも信頼感を損なわないスタイルのあり方を提案し、実際に規定緩和が進む企業も増えている。このような取り組みは、多様性を尊重する社会づくりの一翼を担っているともいえる。
設立30年を機に、同会は今後の30年にむけて、「もっと自由に、もっとその人のために」をテーマに掲げ、「若年層・高齢者を含む全世代が楽しめるヘアカラー提案」、「学校・企業でのヘアカラー規定緩和支援(多様性の尊重)」」、「美容業界の人材育成とカラリストの社会的地位向上」など従来事業を継承する、としている。
また、設立30周年記念イベントとして「JHCA SEMINAR CARAVAN2025」も開催を予定。「脱白髪染め」という近年のトレンドに対応し、白髪を隠すのではなく“活かす”発想と技術を共有する場を提供する。ハイライト技術を軸としたこの提案は、年齢を重ねても美しく自由なヘアスタイルを楽しむ文化を育てることを目指している。
JHCAは「Love COLOR」を合言葉に、次の30年へと歩み出す。髪色が自由であることが、自己肯定感や働きやすさにつながる時代。ヘアカラーの力で人々の生活と社会を彩る取り組みを、今後もさらに広げる。
タグ: JHCA, ヘアカラー, 日本ヘアカラー協会

























