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学校基本調査 vs 教育センター発表|ズレも許容範囲内

Posted on | 7月 14, 2025 | No Comments

理美容学校への入学者数は、文部科学省の「学校基本調査」で把握できます。加えて、日本理容美容教育センターが総会資料として公開しているテキスト頒布数も、入学動向を知るための参考資料となっており、両者の数値はおおむね近似しています。

一般的には、学校基本調査よりもセンター発表の数字の方が多くなると考えられますが、実際には逆転またはわずかな乖離が見られる傾向にあります。

学校基本調査は、専修学校の高等課程および専門課程に設置されている理容科・美容科の入学者数を対象としており、その多くは2年制の専門課程に該当します。調査対象は文部科学省の認可を受けた学校法人である一方、理容師・美容師養成施設の中には、稀に認可を受けていない施設も含まれており、理論上はセンター発表の方が数値が上回ると推定されます。

直近5年間における理容科の入学者数は以下のとおりです。

【理容科】
西暦:学校基本調査:教育センター
2024年:1102:1090
2023年:1010:1074
2022年:981:982
2021年:943:954
2020年:679:866
2020年を除けば両者の差はわずかであり、微差の範囲といえます。


【美容科】
西暦:学校基本調査:教育センター
2024年:2万0367:1万9773
2023年:2万0147:1万9887
2022年:2万0076:1万9775
2021年:2万0003:1万9784
2020年:1万8303:1万7791
美容科においては、継続的に学校基本調査の方が多い傾向にあります。

学校基本調査は、各教育機関から提出された入学者データをもとに集計されたものであり、信頼性の高い国の基幹統計です。一方で、教育センターによる頒布数の方が理論的には多くなるはずですが、必ずしもそうなっていません。

その理由として考えられるのは、テキストの再利用や、ネット上でのフリマサイトにおける転売行為の存在が考えられます。とくに先輩から後輩へと引き継がれる形でテキストが使い回されている可能性が高く、こうした事情が頒布数の相対的な減少につながっていると推察されます。

最終的に、理容科・美容科の正確な入学者数を知るうえで最も信頼性が高いのは、やはり「学校基本調査」です。ただし、無認可校や短期大学などの「一条校」に設置された美容科の存在などを考慮すると、実際の入学者数は同調査よりもやや多いと考えられます。

さらに、理美容師志望者を考える場合、通学による就学以外に日本理容美容教育センターが実施ている通信課程があることも考慮する必要があります。

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タグ: 学校基本調査, 日本理容美容教育センター, 理美容カフェ

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