使用済みヘアチューブが器に変身、タカラベルモントら3社が「ORIZARA」発表
Posted on | 5月 23, 2025 | No Comments
タカラベルモント株式会社は、株式会社金森合金、読売新聞大阪本社と共同で、サステナビリティと伝統工芸を融合させたプロジェクト「ORIZARA」を始動した。使用済みのヘアカラー剤アルミチューブや新聞印刷用のアルミ刷版を再利用し、金属工芸品として生まれ変わらせる取り組みだ。
このプロジェクトは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に共鳴して誕生。会場内のギャラリーEASTでは、5月27日から6月1日まで開催される展示イベント「饗宴!匠が演じる日本美の世界」において、共同制作されたアルミ製の器「ORIZARA」が展示・販売される。
「ORIZARA」の製造には、1714年創業の老舗金属鋳造企業・金森合金の砂型鋳造技術が用いられている。300年以上受け継がれてきた技術により、廃材のアルミを日本産業規格に適合する素材へと再生。シンプルで生活に寄り添う工芸品として仕上げられた。
素材には、タカラベルモントが業務用ヘアカラー製品の開発で排出する使用済みチューブ、読売新聞社が新聞印刷に用いるアルミ刷版が活用されている。いずれもこれまで廃棄されていた素材であり、再資源化によって新たな価値を生み出すことを目指している。
3社は今後もこの取り組みを継続し、「サステナビリティ×工芸」の象徴としてORIZARAプロジェクトを推進していく考えだ。大阪・関西万博での展示を出発点とし、持続可能な社会の実現に向けた工芸の役割を広く発信していく、という。
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