深刻な従業員不足が続く理美容業
Posted on | 3月 10, 2025 | No Comments
日本公庫「雇用動向に関するアンケート調査」
1年前と比べ従業員数が「減少」と答えた企業は、理容業6.7%、美容業10.5%あり、従業員数が「不足」と感じている企業は、理容業18.2%、美容業23.6%にのぼった。コロナ禍の2019年、2020年ほどではないが、理美容業の従業員不足は深刻な状態が続いている。
日本政策金融公庫が2025年2月28日発表した「雇用動向に関するアンケート調査」より。2024年12月の調査。
1年前と比べ従業員数が「増加」と答えた企業は、理容業1.9%、美容業4.6%にとどまり、「減少」した企業が理容業4.8ポイント、美容業6.2ポイント多い。「不変」は理容業91.4%、美容業84.8%だった。
生活衛生業全体では、「不変」80.7%、「減少」8.3%、「増加」11.0%、理美容業は平均より「増加」が少ない。
<従業員の不足への対応>(複数回答)
理容業(n=74)
①営業時間の短縮:33.8%
②従業員の新規採用:27.0%
③サービスの変更:16.2%
③業務プロセスの効率化:16.2%
美容業(n=108)
①営業時間の短縮:39.8%
②従業員の新規採用:38.0%
③スポットワーカーの活用:25.0%
生活衛生業全体(n=1040)
①従業員の新規採用:43.6%
②営業時間の短縮:35.3%
③スポットワーカーの活用:24.5%
<採用で効果的なもの>(複数回答)
理容業(n=78)
①学校への求人:46.2%
②身内や知人等への紹介:30.8%
③ハローワークへの求人:20.5%
美容業(n=129)
①学校への求人:28.7%
②ハローワークへの求人:21.7%
②求人サイトの活用:21.7%
生活衛生業全体(n=1385)
①身内や知人等への紹介:39.3%
②求人サイトの活用:26.6%
③ハローワークへの求人:18.3%
<従業員定着で効果的なもの>(複数回答)
理容業(n=76)
①休日・休暇の増加:63.2%
②勤務時間の削減:50.0%
③賃金の引き上げ:40.8%
美容業(n=178)
①休日・休暇の増加:51.7%
②賃金の引き上げ:46.1%
③勤務時間の削減:43.3%
生活衛生業全体(n=1425)
①賃金の引き上げ:53.9%
②休日・休暇の増加:37.5%
③勤務時間の削減:30.3%
<1年前と比べた正社員の賃金水準(今後1年間の見通し)>
理容業(n=176)
上昇:28.4%(26.7%)
不変:67.0%(69.3%)
低下:4.5%(4.0%)
美容業(n=248)
上昇:45.6%(40.3%)
不変:51.6%(58.5%)
低下:2.8%(1.2%
生活衛生業全体(n=1846、見通しn=1848)
上昇:47.5%(41.9%)
不変:50.1%(56.6%)
低下:2.4%(1.5%)
タグ: 日本政策金融公庫, 雇用動向調査