エステサロンの倒産95件 20年間で最多
Posted on | 4月 6, 2024 | No Comments
2023年度「エステティック業」倒産の状況
東京商工リサーチは2024年4月5日、2023年度「エステティック業」倒産の状況を発表。倒産(負債1,000万円以上)は95件(前年度比69.6%増)と前年度の1.7倍に急増した。
エステティック業の倒産は、コロナ禍の資金繰り支援で2020年度52件、2021年度45件、2022年度56件と落ち着いていたが、支援策の縮小・終了を境に増勢に転じ、2023年度は95件と大幅に増えた。2023年度の倒産件数95件は、この20年間で2019年度の76件を超えて最多を記録した、という。
同社は、「エステティック業は、コロナ禍の営業制限や感染リスクの回避で来店客が減少した一方、自宅で施術が可能なセルフエステが注目されたこともあり、コロナ禍の収束後の客足が戻っていない」ことを倒産が増えた理由のひとつにあげている。
エステティック業は競合が多く、低価格での施術を売りにして顧客の前払い金を事業拡大の原資にするビジネスモデルが問題視されており、第426回消費者委員会本会議(2024年3月18日開催)で、消費者被害の多い脱毛エステが議題になるなど、規制について議論されている。
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