「全国理容競技大会」から「HAIR WORLD JAPAN CUP OPEN」へ

Posted on | 3月 15, 2024 | No Comments

2024年になって、全国理容連合会がアジアの理美容業界団体に積極外交を展開している。

2月には大森利夫同連合会理事長を先頭に花島和久、濱野雄一の両全理連中央講師らがインドネシアと台湾を訪問し、地元理美容団体の代表者と会談するとともに、両講師が技術披露した。

訪問の目的は、10月に愛媛県松山市で開催する「HAIR WORLD JAPAN CUP OPEN 2024」（第76回全国理容競技大会）への海外選手の招聘にある。両講師が披露した技術は海外選手が競うJAPAN CUP OPENの競技種目。今回は開催地・愛媛県にちなんだ「坊ちゃん刈り」「マドンナカット」が行われる予定で、濱野講師が「坊ちゃん刈り」、花島講師が「マドンナカット」を地元技術者が見守るなか見せた。

また3月5日は、中国美容美髪協会からの招請を受け、中国広州市で開催された「第2回メンズファッション理容大会」に大森理事長、仲山浩史全理連中央講師らが出向き、仲山講師がJAPAN CUP OPEN種目をデモンストレーションするなどして、中国選手の「HAIR WORLD JAPAN CUP OPEN 2024」への参加を要請した。

一連の外交には、「HAIR WORLD JAPAN CUP OPEN 2024」を国際大会として位置付けたい狙いがある。またその背景には、OMC（世界理容美容機構）が行っている世界理容美容技術選手権大会が、アジア地域にとって遠方で開催されることが多く、参加しずらく、それに代わる国際大会として、アジア地域からの参加を中心にし日本で開催したい意向がる。

さらにOMCの世界大会は伝統ある大会とはいえ、現状はフォデラ一族が組織を取り仕切り、公的な機関とはいいがたいこともある。

「全国理容競技大会」の名称を「HAIR WORLD JAPAN CUP OPEN」にしたのも、将来的にアジア地域の国際大会を日本で開催する展望があるようだ。

＊写真は、2月21日、インドネシアでの技術交流セミナーの模様（写真提供／全理連）

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