理容師資格取得の修学方法に係る特区提案
Posted on | 1月 24, 2024 | No Comments
理容師の業務独占であるシェービングやカッティングに特化した「理容師資格取得における新たな修学方法に係る特区提案」が申請され、内閣府国家戦略特区ワーキンググループでヒアリングが2回行われた。
申請したのは日本ビューティー創生本部。一昨年、女性だけの理容師養成施設を京都に開校し話題になった。
初回のヒアリングは、2023年9月27日行われ、「シェービング等に特化した理容師の更なる技術向上と独自性を追求した早期人材育成学校システムの実現」のタイトルで同本部が提出した特区提案をヒアリングした。
案は、理容業界の縮小している現状やこれまでの制度変革などを紹介し、修業期間を短縮し、早期に人材育成するための提案として、シェービングやカッティングに特化した養成課程の新設を求めた。また、実務実習を実施するために基準を満たした理容室を策定して、適合理容室で実務を行うなどとした。
ヒアリングした学識委員からは、理容と美容は代替関係とか競争関係にあるので、全体を見て検討することが必要、またヒアリングで話題になったシェービングに特化したサロンについては、大きい需要があるのか見極める必要がある、などの指摘があった(議事録より)。
2回目のヒアリングは、12月21日行われ、日本ビューティー創生本部からの特区提案に加え、厚生労働省の実施は困難とする見解を示す資料が提出された。
議事録は2024年1月24日時点で未公開。
なお、一部の技術に特化した資格の認証制度の創設については、「規制改革・行政改革ホットライン(縦割り110番)」で日本フランチャイズチェーン協会から一昨年、提案されているが、厚生労働省は実施不可の回答をしている。
【資料】国家戦略特区ワーキンググループ
(令和5年9月27日)
シェービング等に特化した理容師の更なる技術向上と独自性を追求した早期人材育成学校システムの実現
日本ビューティー創生本部からの提案
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc_wg/r5/pdf/20230927_shiryou_s_1_1.pdf
ヒアリング議事録
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc_wg/r5/shouchou/20230927_gijiyoushi_s_01.pdf
(令和5年12月21日)
理容師資格取得における新たな修学方法に係る特区提案
日本ビューティー創生本部からの提案
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc_wg/r5/pdf/20231221_shiryou_s_1_1.pdf
厚生労働省の見解
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc_wg/r5/pdf/20231221_shiryou_s_1_2.pdf
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タグ: 国家戦略特区, 特区提案, 理容師法