美容室 コロナ関連倒産が増加
Posted on | 7月 10, 2023 | No Comments
東京商工リサーチが2023年5月に発表した2023年(1-4月期)「美容業の倒産動向」調査によると、負債1,000万円以上の美容室倒産件数は31件(前年同期比40.9%増、前年同期22件)と大幅に増えた。
同社によると、美容室の倒産件数は、コロナ禍の資金繰り支援策が奏功し、客足が減っても2020年78件(年間)、2021年は65件と抑制されていた。しかし、コロナ関連支援が一巡した2022年後半以降、再び増勢を強めている、という。
倒産件数のうちコロナ関連倒産は、2020年は8.9%だったが、2021年は27.6%、2022年は32.8%と徐々に上昇し、2023年1-4月は54.8%と半数を超えた。コロナ関連支援策の下支えにより倒産は抑制されていたが、支援が終了したことが影響したようだ。
美容室の倒産件数は、2019年に過去最多の105件を記録したが、これに迫る勢いで、過去最多の更新も懸念される。
なお、同社の倒産件数は負債1000万円以上を集計しているが、経営規模の小さい美容室が多い業界なので、1000万円未満の倒産や廃業件数はかなりな数にのぼるとみられる。
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