理容師美容師が離職する理由
Posted on | 5月 6, 2023 | No Comments
「美容就業実態調査」2023年より
理容師美容師が離職する理由は、給与や労働時間などの待遇面、結婚・出産、職場の人間関係、やりがいの喪失、別のキャリア志向、体調不良などがあり、多くの離職者はこれらの要因が複数あって、離職を決断しているようだ。
「美容就業実態調査」2023年(ホットペッパービューティーアカデミー/リクルート)「初職転職した一番の理由」より。調査対象は、現在は従業していない理容師(n=65)、美容師(n=302)。
グラフは単一回答での順位順に並べている。グレイのグラフは複数回答になる。単一回答と複数回との差が大きいほど、サブ的な要因が強いといえる。
「結婚・出産」が多いのは、女性が多い職場を反映している。「結婚・出産」を機に離職する美容師は19.9%で最多、理容師は12.3%で3位だった。複数回答では美容師22.2%(単数回答比+2.3)、理容師15.4%(同3.1%)なので、女性理美容師にとって「結婚・出産」は、離職の主要要因なのがわかる。出産後も安心して働き続けられる職場環境を整備することが求められる。
理容師では「やりがいが感じられない」「労働時間が長い」「職場の雰囲気」は単一回答と複数回との差が大きく、これらはサブ的な要因の可能性が高い。
美容師では「給与が不満」「上司らと意見が合わない」が差が大きい。
「体調不良」は理容師美容師とも2位で、仕事柄ら腰痛や消化器系疾患も考えられるが、職場内での人間関係などによる精神的な疾患の可能性もありそうだ。
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