QBハウス 雇用問題で提訴される
Posted on | 2月 16, 2023 | No Comments
QBハウス(キュービーネットホールディングス)でまた雇用契約問題が発生した。
2023年2月14日、QBハウスで働く美容師8人が運営元のキュービーネットなどに対し、未払い残業代など計約2836万円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。
弁護士ドットコムが「原告らが加盟する労働組合「日本労働評議会」(労評)が都内で会見を開いて明らかにした」と報道した。
QBハウスには直轄店と業務委託店があり、業務委託店と契約すると場合によっては所定労働時間、福利厚生などの労働条件が直轄店より劣ることがあり、昨年3月にも同様の問題がネット上で話題になった。
問題はの一つは契約時に直轄店・業務委託店の区別が明確に行われず、被雇用者が直轄店として錯誤して契約してしまうことにある。9人以下の従業者の業務委託店では、法定労働時間は理美容業などでに特例として認められている週44時間(通常は40時間)が適用され、この4時間部分の残業代などを請求して提訴したものと思われる。
また雇用先は業務委託店であっても、「業務内容、業務指示は実質的にキュービーネットである」と原告側は主張している。
QBハウスでは、昨年の問題を受けて、業務委託従業員を対象に調査し、9割以上の従業員が契約先は業務委託会社であると認識していた、と発表している。
裁判では、労働契約時に適正な説明が行われていたか、また運営面における業務委託会社の独立性などが争点になりそうだ。
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